高く売るコツ「赤ロム」問題が解決?ネットワーク利用制限の現状と未来
中古スマホ市場の長年の課題「赤ロム」問題に、ついに光が見えてきました。総務省による制度見直しで、安心して中古スマホを利用できる時代がやってきます。
「赤ロム」とは?中古スマホ購入者を悩ませる問題の正体
中古スマートフォンの購入を検討する際、多くの方が不安に感じるのが「赤ロム」と呼ばれる問題です。赤ロムとは、携帯電話会社(キャリア)によってネットワーク利用制限がかけられ、通信や通話が一切できなくなった端末のことを指します。
この問題の最も深刻な点は、端末を購入した本人には全く責任がないにも関わらず、前の所有者の行為によって突然使用できなくなってしまうことです。まさに「善意の第三者」が一方的に不利益を被る、極めて不公平な状況と言えるでしょう。
赤ロムが発生する主な原因
- 端末代金の分割払い未納:前所有者がキャリアへの分割支払いを滞納している場合
 - 不正契約の発覚:架空名義や虚偽の情報での契約が後日判明した場合
 - 盗難・詐欺による取得:盗難品や詐欺によって不正に取得された端末である場合
 
今すぐできる!ネットワーク利用制限の確認方法
お手持ちのスマートフォンや購入を検討している中古端末が赤ロムでないかを確認する方法をご紹介します。
STEP1:IMEI番号の確認方法
共通の方法:電話アプリで *#06# をダイヤルすると、どの端末でもIMEI番号が表示されます。
iPhone の場合:
- 「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI」で確認
 - デュアルSIM対応機種では「IMEI」と「IMEI2」の両方を確認
 
Android の場合:
- 「設定」→「デバイス情報」または「端末情報」→「IMEI」で確認
 - 機種によって表示場所が異なる場合があります
 
STEP2:各キャリアでの判定確認
| キャリア | 確認サイト | 備考 | 
|---|---|---|
| NTTドコモ | ネットワーク利用制限確認サイト | 24時間利用可能 | 
| au(KDDI) | ネットワーク利用制限照会 | 24時間利用可能 | 
| ソフトバンク | 製造番号による確認 | 24時間利用可能 | 
| 楽天モバイル | ネットワーク利用制限確認 | 24時間利用可能 | 
判定結果の見方:
- ○(丸):制限なし(安全に使用可能)
 - △(三角):分割支払い中(将来的に×になる可能性あり)
 - ×(バツ):制限対象(赤ロム状態)
 
2025年の大転換!総務省による制度見直しの詳細
長年にわたって中古スマートフォン市場を悩ませてきた赤ロム問題に、ついに解決の光が見えてきました。業界団体である一般社団法人リユースモバイル・ジャパン(RMJ)の継続的な提言を受け、総務省が本格的な制度見直しに着手しています。
制度改正の2つの柱
1. 債務不履行による利用制限の「原則禁止」
端末代金の未払いなど、金銭的な問題に起因するネットワーク利用制限については、中古端末の新しい所有者には責任がないという考えに基づき、原則として禁止される方向で調整が進んでいます。
2. 不正利用による制限は「最小限に限定」し実効性を強化
盗難、詐欺、不正契約といった悪質なケースについては引き続き制限を維持しますが、必要最小限に留め、キャリア間での情報連携を強化することで、より実効性のある対策を講じる方向です。
想定スケジュール
- 2025年冬頃:総務省が報告書を取りまとめ
 - その後:関連ガイドラインの改定に着手
 - 実施時期:正式発表後に段階的に適用開始予定
 
中古スマホ市場への影響と買取ウールの取り組み
この制度改正により、中古スマートフォン市場には大きな変化が期待されます。また、買取ウールとしてもこの変化を前向きに捉え、お客様により良いサービスを提供できるよう準備を進めています。
消費者の皆様へのメリット
- 購入時の安心感向上:赤ロム化のリスクが大幅に軽減。そのため、中古スマホを安心して購入できるように
 - 価格の安定化:リスク要因の軽減。つまり、適正な価格での取引が実現
 - 選択肢の拡大:「中古は危険」という先入観が解消。そのため、より多くの選択肢から選べるように
 
買取ウールの取り組み
- 厳格な査定プロセス:現在も全ての端末について詳細な動作確認とネットワーク利用制限チェックを実施
 - 透明性の高い取引:査定結果や端末状態について詳しくご説明。そのため、安心してお取引いただけます。
 - 最新情報の提供:制度変更に関する最新情報を随時お客様にお伝え。そして、お客様にご安心いただける環境を創ります。
 
環境への貢献も:中古市場の活性化により、新しい端末の生産を抑制し、持続可能な社会の実現にも貢献します。つまり、スマートフォンの製造過程で発生するCO₂削減にもつながる重要な取り組みです。
今からできる対策とアドバイス
制度改正を待つ間も、中古スマホを安全に利用するために今からできることがあります。
購入前のチェックポイント
- 必ずIMEI番号を確認し、各キャリアの判定サイトでチェック
 - そして、販売店の保証内容や返品・交換条件を事前に確認
 - 判定結果のスクリーンショットを保存(後日の証拠として)
 - 最後に、信頼できる販売店や買取店を選択
 
売却時の注意点
分割払いが完済されていることを確認
- キャリアとの契約を適切に解約
 - その後、データの完全消去を実施
 - そして、付属品や保証書なども一緒に提供
 
安心・安全な中古スマホ時代の到来
長年にわたって中古スマートフォン市場の発展を阻害してきた「赤ロム」問題が、ついに根本的な解決に向けて動き出しました。そして、2025年の制度改正により、「赤ロムを避ける」時代から「そもそも赤ロムという概念がなくなる」時代への大きな転換点を迎えます。
この変化は、中古スマートフォンが「賢く、環境に優しい選択肢」として、より多くの方に選ばれる未来への第一歩となるでしょう。一方で買取ウールは、この歴史的な転換期において、お客様に最高のサービスを提供し続けることをお約束いたします。
ご不要になったスマートフォンの売却や、中古端末の購入をご検討の際は、ぜひ買取ウールにお任せください。専門知識を持ったスタッフが、安心・安全なお取引をサポートいたします。
※本記事の情報は2025年10月23日時点のものです。制度改正の詳細については、総務省の正式発表をご確認ください。